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ものもらい(麦粒腫,霰粒腫)

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ものもらい(麦粒腫,霰粒腫)

ものもらいは、まぶたの周辺に痛みや腫れを引き起こす細菌性の病気です。本記事では、ものもらい(麦粒腫と霰粒腫)の原因と症状についてタイプ別の説明と、予防方法、治療方法について眼科医が詳しく解説します。

目次

ものもらいの原因とは?

ものもらいは、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と霰粒腫(さんりゅうしゅ)の2つのタイプに分類され、それぞれ異なる原因と特徴を持っています。

麦粒腫

麦粒腫は、眼瞼の脂肪腺が詰まり、脂肪や皮脂が蓄積されることで炎症を引き起こします。また、詰まった脂肪腺が細菌の繁殖を促し、感染が発生する可能性があります。そのほかストレスや疲れ、睡眠不足などの健康状態の悪化による原因も考えられます。まぶたの内側のマイボーム腺に感染すると内麦粒腫、まつ毛の毛根に感染すると外麦粒腫と呼びます。

症状としては、はじめはまぶたに局所的な赤みが現れ、しばしば軽い痛みやかゆみを伴います。炎症が進むと、赤みや腫れ、痛みが強くなることもあります。化膿が進行すると、腫れた部分が自然に破れて膿が排出されることがあります。膿が排出された後、症状は改善していく傾向があります。

霰粒腫

霰粒腫は、まぶたの毛包(毛根を包んでいる部分)が感染することで炎症を引き起こします。また、汚れた手や汚染された物体によるまぶたの刺激が原因となることがあります。麦粒腫とは違い、細菌感染を伴わない炎症です。

症状としては、まぶたの腫れや異物感があります。多くの場合、痛みや赤みはなく、まぶたの内側にコロコロとしたしこりのような塊が形成されます。炎症を伴う場合は、麦粒腫と似た症状が現れ、これを「急性霰粒腫」と呼びます。

ものもらいの3つの予防方法

ものもらいを防ぐにはどのような方法があるのでしょうか。ものもらいの原因となる細菌感染、脂の詰まりを予防する方法について説明します。

予防方法

1.清潔な状態を保つ

こまめな手洗いをして汚れた手で目を擦ったり、不用意に触らないように気をつけましょう。コンタクトを使用している方は、使用方法を守り、レンズを清潔に保ちましょう。また、メイクやマツエクをしっかりと落とさないと、まつ毛ダニの発生を招いてしまい新たなアレルギーの原因となる場合があります。

 

2.マイボーム腺をあたためる

霰粒腫はマイボーム腺の詰まりが原因で起こるため、ホットタオルでのあたためが効果的です。ホットタオルを目元にあて、脂の詰まりを和らげましょう。また、半身浴など湯船に浸かると身体全体ををあたためることができるのでおすすめです。

 

3.健康的に過ごす

免疫機能が正常に機能している場合、たとえ目に細菌が触れても感染することはありません。しかし、免疫機能が未熟な子供や免疫機能が低下している高齢者、病中病後の人などは感染しやすいので注意が必要です。睡眠や食事に注意して免疫機能を低下させないことが重要です。

上記の予防をしていても感染するリスクはゼロではありません。万が一感染した場合、麦粒腫の初期段階であれば、市販の抗菌剤を含んだ目薬でも対応できます。霰粒腫であれば、炎症予防のために市販の抗菌剤を含んだ目薬も有効です。ただ、どのタイプのものもらいかの判断や症状が悪化しないためには眼科へ受診することをお勧めします。

ものもらいの治療方法

ものもらいの治療方法には、主に点眼薬や軟膏を使用した薬物療法や、必要に応じて手術があります。

麦粒腫の場合は、抗菌薬を点眼し軟膏を塗ることで治療します。症状が重篤な場合は、抗菌薬や抗炎症薬の内服も行われます。

霰粒腫の場合は、ステロイドが含まれた点眼薬や軟膏が処方され炎症を抑える治療を行います。化膿が進行した場合は手術で膿やしこりを取り除くことがあります。大きなしこりを伴っている場合は、副腎皮質ステロイドをしこりに直接注入することもあります。

まとめ

ものもらいは、眼の周りに不快感をもたらす症状です。麦粒腫や霰粒腫といったタイプ別の原因を理解し、予防方法や適切な対処をすることで、その症状を軽減することができます。早めの治療や適切なケアを行うことで、健康な目を維持し、ものもらいによる不快感を最小限に抑えることができます。ものもらいや目周りについて疑問や相談事がありましたらお気軽に当クリニックまでご相談ください。

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サイト監修者について

医療法人七彩

理事長 本間 理加

これまで大学病院に長く従事し、白内障手術をはじめとして、網膜硝子体手術、緑内障手術、眼瞼下垂、角膜移植など様々な眼科手術に豊富な執刀実績を持ちます。現在医療法人七彩の理事長として川越エリアを中心として手術に特化した眼科クリニックを2医院展開しています。