見たいところが見えにくい、線が歪んでみえる、左右で物や文字の大きさが違って見える~澤口

はじめまして。
眼科医として東京女子医科大学病院と関連病院で勤務後、4月よりこちらの川越西眼科で勤務しております。月曜・水曜(午前)・木曜(午前)に外来診療を担当しています。よろしくお願いいたします。
大学病院では一般診療に加え網膜硝子体・黄斑疾患を中心に研修していました。
網膜の中心、物を見るのに大事な部位を黄斑と言いますが、この黄斑に異常が出ると、見え方に変化が出てきます。網膜という組織は、視細胞や網膜神経細胞が並んで構成されています。光刺激を視細胞で受けると網膜内の細胞によって電気信号に変換され、脳へ伝えられます。この視細胞には錐体と杆体の2種類が存在しますが、色覚や視力に重要な錐体細胞の多くは黄斑に存在しています。
そのため、網膜の浮腫や網膜の萎縮、網膜の牽引など、網膜の形状の変化によって見え方の変化が生じることがありますが、特に見たいところがちょうど見えにくい、線が歪んでみえる、左右で物や文字の大きさが違って見える、などの症状があるときは、網膜の中心の黄斑に異常が生じている可能性があります。
黄斑部にこのような異常が出る疾患は、網膜血管の異常(網膜静脈閉塞症、糖尿病網膜症、網膜細動脈瘤、網膜動脈閉塞症など)、黄斑前膜、黄斑円孔、黄斑硝子体牽引症候群、加齢黄斑変性、中心性漿液性脈絡網膜症、近視性脈絡膜新生血管・黄斑出血、など様々な疾患があげられますが、まずは眼底検査での評価が必要になります。
両眼でみていると気が付かず、片眼ずつで見て確認すると、初めて見え方の異常に気がつくこともあります。疾患や状態に応じて早期の治療を有する場合もありますので症状の自覚がありましたら早めの診察・眼底検査をお勧めします。

澤口真智子

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