2019年よりご縁があって外来をさせていただいています、岩佐真弓と申します。よろしくお願い致します。
一般の眼科診療に加えて神経眼科の分野に力を入れていましたので、川越西眼科でも神経眼科も対応できるように工夫しています。神経眼科って何をみるのですか?とよく言われるのですが、一言でお伝えするのはなかなか難しい分野です。読んで字のごとく「視神経の病気(視野が欠けたり視力が下がったりします)」も対象ですし、物が二重に見える(複視)、まぶたがピクピクする、眼を開けているのが辛い、などの症状の疾患を診ることが多いですが、一般的な症状の中に神経眼科疾患が隠れていることも時々あります。
眼科外来は患者さんも多く忙しいことが多いですが、限られた時間の中でこのような隠れた神経眼科疾患を見逃さないように気をつけながら外来を行うようにしています。
ところで、物が二重に見えるために眼科にかかる時、ご自身で確認しておくと良いことがあります。それは、片目で見て二重に見えるのか、それとも両目で見た時に二重に見えるのかということです。片目ずつではきちんと見えるのに、両目でみたときに二重に見える場合は目の位置のズレが考えられます。また、片目ずつ見たときに二重に見える場合には、眼鏡が合っていないことや乱視や白内障など、眼球そのものの問題が考えられます。検査の進め方が全く異なってくるので、あらかじめご自身で確認して問診の時に伝えていただくとスムーズになります。また、眼鏡をお持ちの方は、眼鏡をかけると二重に見える状態が改善するか否かといった情報も貴重ですので、ご確認いただけるとよいかと思います。
同じように、見えにくさを感じた時にどちらの眼で見えにくいかを確認することも大切です。右の方が見えにくいと思っていても、右眼が悪いとは限りません。目が右のほうに動きにくいこともありますし右側の視野が両眼とも欠けていることもあります(脳の病気かもしれません)。
もちろん、医師も色々な疾患を想定して診察に臨みますが、患者さんご自身のチェックに助けられることもたくさんあるなと実感しています。
キーワード
複視、ものが二重に見える、神経眼科