ステロイド注射とボトックス注射~甲状腺眼症

甲状腺眼症でステロイドを使うタイミングは炎症があるとき

炎症があるか、もう炎症が引いてしまった後でステロイドを使うタイミングではないかの判断は何で行っているかというと

・主にはMRIの所見(筋に高信号)
・充血や発赤などの炎症を示唆する所見など

甲状腺眼症は風邪などのように治れば全く元の状態に戻るものではなく、瞼の腫れや眼球突出、眼球運動障害(症状としてはモノが二つに見える複視)は残ります。そのため、炎症があるときにしっかり押さえる事が大事ですが、見た目だけでは炎症があるかないかは判断が難しいため、MRIを撮ります。

ステロイド注射を打つ場所はテノン下(下直筋の方)か眼瞼挙筋

打つ場所は当然必要な場所で、一律ではありません。

 

ボトックス注射を甲状腺眼症で使うのは外眼筋の拘縮予防のため

例えば下直筋といって目玉の下にある筋肉が腫れて目が上に向きづらくなっている(上転障害)場合、動きの悪さに応じてボトックス注射を下直筋に行います。動きの悪さの程度はプリズムという単位で計測し、それに応じて使うボトックス注射の単位(ボトックスは量ではなく、単位で測る)を決めています。