新しい緑内障のレーザー、マイクロパルスの毛様体光凝固術をして約1週間。一部の患者さんがレーザー後1週間の検査にお見えになっています。

マイクロパルス毛様体光凝固術翌日

眼圧がすでに下がっている方、炎症のため上がっている方がいました。前房と言って角膜と虹彩(茶目)の間の炎症の出方は目立つ方でも白内障の術後程度です。

それより結膜の充血・結膜下出血の方が目立つぐらいでした。毛様体に作用しているから虹彩炎や毛様充血が出たって不思議はないです。ほかに、麻酔の注射のせいよりは、おそらくは私が白目の一部をつまんで目玉を下転(自分の脚をみる方向に眼を動かす)させた影響で結膜下出血が出ました。 実はレーザープローブが日本人にはやや大きいのです。下みてください、と声をかけてももともと瞼裂(もともとの瞼のあき具合)が狭い人は瞼と黒目の間に十分な広さの白目がでてこず、私が目玉を下転させる必要がある方が多かったです。TOMEY(日本の販売店)さんにせめてプローブの強膜後方は開瞼器(瞼をあける小物)の下に潜り込めるように薄くしてほしい、と要望を出しました。IRIDEX社(メーカー)の上層部のかたが日本眼科学会のために近日中来院とのことで、アジア人向けのプローブ開発をお願いしてくださるそうです。

結膜下の出血は、レーザーが終わっている・レーザーを打たない場所なので、レーザーには影響していないですよ(念のため)。

マイクロパルス毛様体光凝固術後1週間

現段階でもうダイアモックスを減らしている方が多いです。もしくは緑内障点眼3剤使っていて既に2剤に減らしている方も。術後虹彩炎のステロイドをやめた方もいます。レーザー後の一過性の散瞳はやはりある方もいますが、それで今困っている、という方は今のところいらっしゃらないです。一か月後にはレーザーの効果が安定しているはずなので、楽しみです。当然下がりすぎて困っているという事はなく、レクトミーより断然安心感があります。

まだ緑内障のガイドラインに乗っていない新しい緑内障治療

まだ新しい治療なので、緑内障の情報を集めにガイドラインなどみにいくと、昔の連続発振の毛様体光凝固の情報である「毛様体を破壊する」に不安が増すかもしれませんが、当院のレーザーの承諾書ではマイクロパルスと従来の連続発振の毛様体光凝固は全く違うものであることをご説明してあります。ご安心ください。

他の比較的新しい緑内障治療、MIGSは自分が受けたいか、というとメリットデメリット考えると承諾するのにだいぶ迷う(インプラントは将来MRIが代謝性新患の診断のために新しいフェーズに入ったらと考えると気がのらないし)、レクトミーならなおさら、ですが、マイクロパルスの毛様体光凝固はレクトミーが自分に必要な状況に置かれたらまず先に試そう、と思える治療です。日本で承認されて本当によかったです。